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国際難民支援会(RIJ)の2011年 [お知らせ]

2011年は、世界中の人々にとってまさに激動の一年となりました。中東では、「アラブの春」と呼ばれる民主化運動が起き、自然災害も発生しました。日本で起きた地震と津波は、多くの死者を出し、何千人もの人々に混乱を与えました。一方で、世界の多くの国々では、今なお洪水や飢餓に苦しんでいる人々大勢います。

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紛争によって避難を余儀なくされた人々の数は記録的な規模となりましたが、それは長引くことはなく、以来、リビヤ、チュニジア、コートジボアールといった国で多くの人々が帰還を果たしました。ビルマ(ミャンマー)の情勢は、過去何年にもわたる状況に比べ、より明るい見通しとなりましたが、カチン州ではまだ多くの問題が取り残されています。

暗いニュースのなかで、RIJ(国際難民支援会)の活動は人々に希望を与えてきました。ここで明るいニュースについてもお伝えしたいと思います。

RIJ(国際難民支援会)は、タイ、ビルマ、チャド、ウガンダ、セネガルにあるコミュニティと長くパートナーシップを継続しています。プロジェクトは避難民やIDP(国内避難民)によって運営されており、年を追うごとにプロジェクトが成功していることが証明されています。プロジェクトのリーダーたちは、なにがコミュニティにとって最善であるかを知っており、そこに関わる人々の文化的な側面も十分理解しています。私たちは特に、プログラムのなかで中心的な役割を担う若者たちに対し資金援助を行っています。タイ・ビルマ国境のキャンプでは、DARE(薬物とアルコールからのリハビリテーション教育)プログラムといったプロジェクトが進んでおり、中毒やそれに伴う暴力の数を減らしています。

若者を動かすことでメッセージを伝え、目的意識を高めるだけでなく、コミュニティのなかで彼らは尊敬を得ることができます。ウガンダでも同じような状況を見てきました。学校の子どもたちが家庭菜園や植林をはじめ、それがコミュニティ全体に恩恵をもたらしているのです。チャドでは、クリスチャン・ブラインド・ミッション(キリスト教系の盲人支援団体)が運営する目の診療所に支援を続けています。診療所ではこれまで1,500人以上の人たちを助け、基本的な衛生管理が目の炎症のほとんどを慢性病に至らずに治癒できることを教えてくれました。

2011年7月には、RIJは世界で最も新しい国、南スーダンにおけるプログラムに資金援助を始めました。同国は今も民族間の争いといった昔からの問題に直面していますが、7月以来40万人もの避難民が生活再建のため帰還しました。私たちの資金は訓練と小規模ビジネスを始めるための機会を彼らに提供しています。

私たちは、これまでのコミュニティ・プログラムへの資金援助の経験を生かし、今度は日本で津波被害にあったコミュニティに対し、同じような関係を作り上げることになりました。10月に、宮城県南三陸の歌津町コミュニティへの支援を開始し、津波で崩壊した商店街復興のためテントマーケット・スタートアップの資金を提供しました。

他の活動と同じように、これは、コミュニティのための、コミュニティによって作られた、コミュニティ・プロジェクトなのです。

RIJ(国際難民支援会)が資金援助しているプロジェクトの詳細については、ぜひウェブサイトをご覧ください。

こうしたチャレンジングな年に、財政面での支援をして下さった方々、運営していくなかで、あるいはボランティアとしてご協力頂いた方々皆さまに心より感謝申し上げたいと思います。皆さまの存在なしには決して成し遂げられなかったでしょう。

皆さまにとって素晴らしい年になりますように。


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Jane Best からのメッセージ:2011年から2012年へ [お知らせ]

2011年は、RIJにとって悲しいニュースで幕を閉じようとしています。

RIJ評議員の、新美春之昭和シェル石油株式会社名誉会長が肺炎のため永眠されました。

新美氏は、RIJの再設立と再構築に力を注いでくださりました。新美氏と共に仕事をした楽しい思い出、特に氏が亡くなる3日前の12月5日に開催されたTree of Hopeでの思い出を、私の宝にしたいと思います。我々の想いは、氏の妻の素子さんと、彼らのご令嬢とともにあります。

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東日本大震災に始まり、とても荒れ狂った年となりました。
その結果、ボランティア精神や非営利セクターの成長が盛り上がりました。
我々は、この社会インタラクションの精神が日本で持続的に成長することを願っております。
RIJは、紛争によって避難を余儀なくされた人々のためのプロジェクトに資金提供することのみならず、日本でのプロジェクトを支援するという新しいチャレンジに直面しました。

RIJを代表して、この大変な年を通してRIJを信頼し続けてくださった友人や支援者の皆様に感謝申し上げます。我々は、長期にわたってパートナーシップを組んでくださっている企業様や個人の皆様に加えて、新しい友人や支援者様達の協力をいただくことができました。
活動の源泉は絶望ですが、希望を作り出すことは可能です。

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多くの人々が生活を再建することを支援するため、
2012年も引き続きパートナーシップやプログラムを行って行きます。
皆様、よいお年をお迎えください。

RIJ会長 Jane Best


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