報道されないストーリー:心に響く、避難民と呼ばれる人々のメッセージ [イベント]

茂田愛子(インターン)

「避難民の悲劇」「避難民危機」。これらは新聞の見出しやニュースでよく使われる表現だ。何を読んでも同じ感想しか持てない:「避難民達はかわいそうだ」。これは変えなければいけない。現実には私達が知らなければいけない隠された真実がある。それは、避難民達は希望に溢れ、我々に勇気と力を与えてくれるということだ。

2015年7月7日、RIJはRoyal Society for the Encouragement of Arts Japan Fellows’ Network (RSA JFN)と共にイベントを主催した。避難民に関する知識普及を主な目的とし、彼らが紛争により失った生活をどう再建し、どう自分達の「普通」を取り戻すかを理解するための貴重な場だった。参加者は、4カ国(ウガンダ、コロンビア、ミャンマー・ビルマ、パキスタン)から来た避難民達のストーリーをお互いに音読し、意見交換をするというアクティビティを実行した。これらのストーリーは実話で、避難民達の困難と思いが語られ、そこから様々な団体が提供する研修によりどう人生が変わり、やり直すことが出来たかが細かく記されていた。

参加者の皆様の声は素晴らしかった。避難民達の立場に立つのは難しいため、初めは誰も意見を共有しないと不安だった。しかし、私は間違っていた。参加者の大半は(特に日本人の参加者は)ストーリーを読んでショックを受けたと発言した。避難民達に本当に必要なのは、物理的な支援よりも、精神的や心の支援であり、彼らが求める「普通な人生」と自尊心を取り戻すことであると多くの方々が訴えた。日本人の参加者の一人は、「避難民危機について全く知識が無かったが、様々なストーリーを読んだ後、自分は彼らのために何が出来るかを考えるようになった」と語った。
このイベントの主な目的は、ポジティブなメッセージを発信することであった。それは、希望と尊厳は誰もが持っており、避難民達も例外ではないということだ。イベント終了後は多くの方が満足そうな表情で帰っていった。このイベントは、メディアでは報道されない隠された本当の真実を追究するための良い機会だったと思う。

私達の支援は義務ではない。私達は、私達と変わらない避難民達との「繋がり」を創ることを大切にし、これからも活動を続ける。

「我々はお互いの人生をより生き易くするために生きているのではないか」(ヘレン、ウガンダ受益者)

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